Taichung MRT outdoor image

台中捷運

台中市(台湾)

堅牢なエレベーターとエスカレーターソリューションを活用し、台湾第2の都市の発展をサポート

市内初の高速輸送システムである台中捷運 (Taichung Mass Rapid Transit (MRT))、グリーンラインは、人口密度の高いエリアにある18の駅を結ぶ高架鉄道を備えています。 オーチス は、乗客の移動をサポートする堅牢なソリューションを提供し、建設チームや現地の関係者と緊密に連携して、地域特有の課題に対応しました。

Taichung MRT

 

プロジェクト情報

  • 完成: 2019 年9月
  • 概要: 高架、高速鉄道システム
  • 駅の数: 18
  • 契約者/プロジェクトマネージャ: Continental Engineering Co., Limited
  • プロジェクト・スーパーバイザー: 台北市、高速交通システム部、E&Mプロジェクトオフィス

要件

オーチスは堅牢なエスカレーターとエレベーターソリューションを提供しました。狭いスペースの中で、歩行者や車両の交通を妨ぐことがないようスケジュールを組み、機器を設置しなくてはなりませんでした。

イノベーション

オーチス は、公共スペースや屋外での激しい交通需要に対応するため、515NPE-L ヘビーデューティ エスカレーター117台とオーチスTOVFティアラ エレベーター59台を提供しました。また、人口密度の高い地域特有の課題に対応するため、各コミュニティと連携して設置計画を策定しました。

117 515NPE-L Heavy-Duty escalators icon

515NPE-L ヘビーデューティ エスカレーター117台

Otis GECS-F2 control system icon

オーチスGECS-F2 コントロールシステム

59 Otis TOVF TIARA elevators

オーチスTOVFティアラ エレベーター59台

Elevator World Project of the Year 2022 icon

2022年エレベーター・ワールド・プロジェクト・オブ・ザ・イヤー認定

重要な高速鉄道プロジェクトにおいて、より高いレベルの対応と調整を実現  

Taichung MRT Escalators

オーチス は、プロジェクト管理と 関係者との調整を適切に行いました。 当プロジェクトの成功 は、住民、ベンダー、チームメンバーなど、様々なステークホルダーの視点を尊重することによるものでした。 設置計画を策定する上で、包括性が不可欠でした

-Sam Wang (台中捷運 CJ930プロジェクトマネージャ、CEC)

台中捷運:台湾第二の都市、台中の移動ソリューション

30年以上の計画と13年の建設期間を経て完成した台湾の台中捷運 (Taichung Mass Rapid Transit (MRT))、グリーンラインは、これまでスクーターや自動車に頼っていた人口280万人以上の都市にとって初となる高速交通システムです。

これは全長約17km、2路線、18の駅を持つ高架鉄道です。毎日午前6時から深夜0時まで18本の列車が運行しています。将来的にグリーンラインは延長され、さらに3本のメトロラインが市内に設置される予定です。

プロジェクトにおけるチャレンジ

台中捷運プロジェクトでは、高架鉄道のプラットフォームまで確実に人を運び、乗客の安全を確保し、日々の激しい交通量に対応し、屋内外の使用環境にも耐えられる堅牢なエレベーターとエスカレーターのソリューションが求められました。しかし、当プロジェクトの真のチャレンジは、その設置や調整にありました。

エスカレーターの場合、何トンものトラス部材をクレーンで新設のコンクリート構造物の中に入れ、周囲の建物から5〜6メートルという非常に狭いスペースの中で設置しなくてはなりませんでした。

また、地下鉄の駅周辺は人口が密集しているため、騒音、交通、安全などの観点から、影響を最小限に抑えるよう、慎重に工事を計画する必要がありました。

ソリューション

オーチスは、公共交通機関の特有のニーズに応えるソリューションを提供する業界のリーダーとして、台中捷運プロジェクトをサポートしました。このソリューションには、一連の堅牢な安全機能を備えた、オーチスの公共用エスカレーターである、515NPE-L ヘビーデューティ エスカレーター117台が含まれました。また、59台のオーチスTOVFティアラ エレベーター、新しいオーチスGECS-F2制御システム、緊急時に機器を遠隔操作するカスタムモニターボードを提供しました

しかし、台中捷運プロジェクトで最も重要なポイントは、オーチスが提供したソリューションではなく、地域のコミュニティとの調整、オープンなコミュニケーション、コラボレーションを通じて、そのソリューションを如何に提供したかという点にあります。

エスカレーターのトラスの設置に伴う課題を解決するため、オーチスは第三者であるコンサルタントと緊密に連携し、具体的な巻き上げ・設置技術を開発しました。そして工事中には、プラットフォームを使用し、電動クレーンを巻き上げポイントに設置しました。トラスのセグメントを吊り上げて、駅に移動させ、そこでメカニックがトラスを組み立てることができました。

また、オーチスは設置のスケジュールと計画を立て、各コミュニティと連携して詳細な交通分析レポートを作成しました。周りへの影響を最小限に抑えるため、オーチスは18の高架駅の内、7駅で午後11時から午前5時の間、夜間作業を行いました。各コミュニティと定期的にコミュニケーションを取り、また事前に工事の影響を受ける地域の住民や働いている人への通知を行いました。


Project of the Year 2022 icon

台中捷運プロジェクトでは、グローバルな強みと専門知識と共に、コミュニティへの配慮とコミットメントを組み合わせることで、大きな成功を収めることができました。2019年9月に完了したこのプロジェクトは、2022年のエレベーター・ワールド・プロジェクト・オブ・ザ・イヤーに認定されました。

Escalators and Moving Walks

エスカレーター・動く歩道

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